藤崎病院トップページ > 病気のはなし 病気のQ&A
皆様のご質問等にお答えするページです。
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尿の出が悪くて勢いもなくなり、排尿回数が増えてきたのですが年齢のせいでしょうか?
「前立腺肥大症」「前立腺癌」の疑いがあります。前立腺肥大症は高齢の男性に特有の病気で、大きくなった前立腺が尿道を圧迫して尿の出方が悪くなります。
薬による治療が主に行われますが、症状によっては尿道からレーザー電気メスを使った手術を行うこともあります。
前立腺肥大症は良性の疾患ですが、「前立腺癌」の可能性もあります。前立腺癌の診断は前立腺特異抗原(PSA)という物質が血液中に増えることを利用し血液検査も行います。その後前立腺癌の疑いのある方は、組織を採取し顕微鏡で調べる「生検」という方法で検査をして確定します。早期に発見すれば薬物療法(男性ホルモンを抑える方法)、手術療法、放射線療法などで治ることが多いようです。進行すると骨やリンパ節への転移が見られるようになります。癌の早期発見のためにも「年齢のせいだから…」と考えずに泌尿器科を受診することをお勧めします。また、50才を超えると血液検査(PSA)を1?2年ごとに受けることもお勧めします。
腰の辺りに鈍い痛みがあり、熱も高く悪寒がし、震えも出るのですがただの風邪ですか?
「腎盂腎炎」の疑いがあります。細菌が膀胱を経由し腎盂に達し発症します。夕方に出る40度近い発熱が特徴的です。治療は適切な全身管理と抗生物質の投与を行います。発熱は3から5日程続くため、入院が必要となることもあります。また、尿管結石、膀胱尿管逆流症、尿管癌、膀胱癌などが原因で腎盂腎炎を起こしていることもあります。尿路のX腺検査、超音波検査などの精査が必要です。
おしっこをすると痛みがあるのですが?
女性の場合は外陰部の細菌が膀胱へ入り炎症を起こす「膀胱炎」、男性で排膿を伴うなら「尿道炎」が考えられます。女性の膀胱炎は抗生物質がよく効きますので1週間前後で治ることが多いようですが、男性の尿道炎はクラミジア、淋菌などの性感染症がほとんどで、最近は抗生物質の効かない菌が増えています。症状があれば早く受診することが大切で、症状が無くなったからといって自己判断で薬を止めてしまうと、再発や後遺症を残すことがあるので必ず主治医の指示に従ってください。またクラミジア、淋菌性尿道炎など性感染症はセックスにより感染するため、性交相手の治療も重要です。
わき腹から腹部、外陰部や精巣にかけてズキズキと痛み、尿に血が混ざったり膿が出たりします。
「尿路結石症」の疑いがあります。腎臓内でできた結石が尿管に下降し尿路を塞ぎ、尿が膀胱へ流れるのを妨げるため、わき腹から下腹部にかけて痛みが起こります。激痛を伴う場合が多く、また腎盂腎炎を合併したり腎機能が悪化することがありますので、早く泌尿器科を受診することをお勧めします。小さな結石は自然に尿と一緒に出ますが、ある程度の大きさの結石は体外から衝撃波で結石を破砕したり、尿道からカメラとレーザーを使って破砕する治療法が主に行われます。
突然真っ赤な鮮血のような血尿が出て1・2回したら普通の尿に戻ったのですが、検査を受けた方が良いですか?
「膀胱癌」の可能性があります。膀胱炎、前立腺肥大症、尿管結石なども血尿の出ることがありますが、膀胱癌の場合は血尿以外の症状を伴わないのが特徴です。早期に発見すれば尿道からカメラで完全に切除することができます。その他の尿路癌の可能性もありますので、1回でも血尿が出たらすぐに泌尿器科を受診して検査を受けられることをお勧めします。
包茎なのですが手術など治療をした方が良いのですか?
亀頭が包皮で被われている状態を「包茎」と言います。中でもどうしても包皮がめくれない状態を「真性包茎」と言い、手術で治療した方が良いと思われます。また包皮がめくれる状態を「仮性包茎」と言い必ずしも手術を必要とはしませんが中に垢が溜まりやすく、亀頭包皮炎、膀胱炎などの原因となりますので、清潔な状態を保つことが重要です。「仮性包茎」でも包皮のあまり長く余っている方は手術をお勧めします。包茎の手術は大人の場合など局所麻酔で外来手術ができます。
バイアグラってなんですか?
「ED(勃起不全)」の治療薬です。神経信号物質(一酸化窒素)の働きを活性化し勃起を促します。「バイアグラ」は、ニトログリセリンを常用している心臓病の患者さんが服用すると、急激な血圧降下を起こしたり、また糖尿病による動脈硬化症の患者さんや60才以上の方の服用は極めて危険と言われています。使用にあたっては必ず医師の診断を受けて、処方してもらって下さい。素人判断や興味本位による服用は絶対に止めて下さい。
ホクロを取ってもらいたいのですが?保険でできますか?また、悪いものではないか心配です。
まず、ホクロ(色素性母斑)かどうかの診断をしましょう。ホクロか悪性腫瘍かどうかは、ダーモスコピーという拡大鏡の検査である程度の診断がつきます。ホクロであれば日帰り手術(予約制)が可能です。もちろん保険診療で治療できます。手術で取った組織は病理検査に出して確定診断を行います。
蕁麻疹が出ています。繰り返しでます。原因は何でしょうか?
蕁麻疹は急性蕁麻疹と1ヶ月以上続く慢性蕁麻疹があります。原因として体調不良、風邪などの細菌やウイルス感染、疲労、ストレスなどがあり、血液検査では異常がみられないことが多いです。また、夕方から明け方にかけて出やすい傾向があります。抗ヒスタミン薬をきちんと内服することで症状は治まってきます。
水虫があります。最近爪が白く濁ってきました。これも水虫でしょうか?治療して治りますか?
もともと足の水虫(足白癬)がある方で、爪が白く濁ったり厚くなったりした場合、爪水虫(爪白癬)の可能性があります。顕微鏡の検査で菌がいるかどうか検査をします。爪水虫であれば、今は内服薬があり比較的短期間で改善するようになりました。内服ができるかどうかについてはご相談ください。